後藤邑子先生特別講義

後藤邑子の ほろよい大学特別講義


特別講義1 > 特別講義2 > 特別講義3 > 特別講義4 >

後藤邑子プロフィール


後藤邑子先生

後藤邑子先生

私は二十歳をすごく心待ちにしていました。二十歳になればお酒も飲めるしタバコも吸える!19歳最後の日と二十歳最初の日で、もしかしたら人生で好きなものの順番が大逆転してしまうかもしれないじゃないですか。今まで自分が好きだったものを抜いてお酒がダントツ1位になる可能性があるわけで、すごくワクワクしてその瞬間を待っていました。だからその時のことをよく覚えています。二十歳になって2〜3日でたいがいの種類のお酒は飲みましたね。いちばん最初はビールで、カクテルも飲んで、家にあったワインも飲んで、自分がこれから好きになるお酒は何だろうと積極的に探しました。あ、タバコは幸運にも好きになれませんでした。


マエカケちゃん

マエカケちゃん

そのときお酒を美味しいと思いましたか。


後藤邑子先生

後藤邑子先生

ほぼすべて一口目から「美味しい!美味しい!」って飲んじゃいました。これって何でしょう、生まれながらの才能でしょうか。環境でしょうか。だって、いつも両親がすごく美味しそうにお酒を飲んでいたんです。晩ご飯が終わってから両親がお酒を楽しむ時間があって、それが羨ましくて、私はずっと仲間に入りたかったんです。お酒を飲める瞬間をあまりに心待ちにしていたからでしょうか、最初の一口目で、一人の酒好きが生まれました。
ビールが苦くて飲めない、お酒が好きになれないと若い人からよく聞きます。もちろん体質的なものもありますし無理に好きになることはないですけど、一応言ってみるんです。「まだ慣れてないから味わい方を知らないだけなんじゃない?」って。ジュースばかり飲んでいた人がいきなりビールを飲んだら、麦の味や香りを楽しむ前に苦いというファーストインパクトだけが残ってしまうと思うんです。でも何度か飲んでみると、その苦みの壁の向こう側を味わえる瞬間が来るんですよ。そこまで飲んでみて好きか嫌いか判断してもいいんじゃないかなと。


マエカケちゃん

マエカケちゃん

なるほど!苦味などの壁の向こう側に美味しさが待っているかもしれないんですね。


後藤邑子先生

後藤邑子先生

たとえば、納豆を嫌っていた人があるきっかけで食べ始めると普通の人より納豆好きになるってことがあるじゃないですか。私がまさにそれだったんですけれど。異性でも好きじゃないタイプの人の中に惹かれる要素を見つけてしまうと、好きなタイプの人よりも気になってしまったり。


マエカケちゃん

マエカケちゃん

そうですね、そういう意外性というかギャップって大好きになるきっかけだったしりますね。


後藤邑子先生

後藤邑子先生

お酒にもそのドンデン返しの瞬間ってあると思うんです。最初から美味しいと思えるものじゃない方が嗅覚、味覚が研ぎ澄まされる分、より深く味わえるんじゃないかと。そうして好きになったものって、離れられなくなってしまうくらいハマるんだと思います。


マエカケちゃん

マエカケちゃん

後藤先生が最初からお酒を美味しく飲めたのは、もしかしたらお母様手づくりの美味しいおつまみやお料理が常に食卓に並んでいたからでは。


後藤邑子先生

後藤邑子先生

それはあると思うんですけど、ちょっと違うのはうちは子供のころからずっと外食だったんです。
月曜日は中華、火曜日はお寿司みたいに。行く店もだいたいローテーションで決まっていて、お寿司屋さんだったら両親は日本酒とビール、イタリアンやフレンチだったらワインと、料理に合わせて飲むお酒の種類が決まってくるんですよね。でも私たち子供はずっと水。だから「きっとフレンチにはワインが合うんだろう、和食だったらビールや日本酒を飲みながら食べるとより美味しいに違いない」って子供心にお酒の味を想像して憧れを膨らませていたから、二十歳になって「飲んでいいよ」って言われた瞬間にはもうお酒に向かって心が開いていたんですね。だからすんなりと飲めたし、飲んだ瞬間から美味しいと感じられたんだと思います。

後藤邑子先生のほろよい大学特別講義

特別講義1 > 特別講義2 > 特別講義3 > 特別講義4 >

お酒は20歳になってから。
お酒の強さは体質によって個人差があります。
節度を守った適量飲酒を心がけましょう。

2012年3月インタビュー

本プロジェクト企画協力:合同会社福成


▲ページ上部へ 

美味しく飲めるお酒の知識・用語集

ほろよい通りの歌(mp3)

ツイッター